会議名:平成13年第5回定例会(第1日12月11日)
○2番 (中内議員)  第2名神高速道路の建設に関連する質疑を、4点に分けてさせていただきたいと思います。

 現在、国では、ご承知のとおり、特殊法人等の見直しがなされ、統合、廃止、民営化などに整備される改革案がどんどん進んでおりまして、いずれ法的な整備がなされて、早かれ遅かれ断行されるであろうと思われます。

 この第2名神の建設におきましても影響は必至でございまして、日本道路公団が、平成元年、基本計画、平成5年11月10日、計画概要と環境アセスメントの地元説明会、そして、平成11年12月24日、建設大臣の施行命令によりまして既に着工はされているわけでございます。未着工の高速道路の建設につきましては、一たん凍結、道路4公団の統合案、民営化、そして、建設の計画につきましても、政府がつくる第三者機関でそれぞれ方向性が議論されることになっているようであります。名古屋にほど近い長島温泉付近では、来年4月から供用を開始するそうでありまして、建設ありきとは思いますが、まだまだ何かにつけて不透明な部分がございます。今さら建設中止はないと思うので、今後、手遅れにならないためにも、さらに前向きに取り組んでいただきたく、ご質問をさせていただきます。

 まず、第1点目でありますが、第2名神の起終点はどうなっておりますか。そして、延長距離は約何キロメートルでありますか。

 千提寺地区に建設が予定されております(仮称)茨木北インターチェンジと上下線のパーキングエリア、ランプウェイ、アクセス道などの計画図面は、公団から具体的に示されていますか。それらの計画面積は、総合すれば幾らになりますか、承知されている範囲でお答えを願いたいと思います。

 次に、2点目についてでございますが、25キロメートルに1か所の建設と言われておりますパーキングエリアでの権益についてのことでありますが、自己責任による特色ある自治体経営という地方分権の趣旨からも、十分検討、研究の余地があると、この際、私は考えます。地元を含む北茨木の活性化、地域振興は、もちろん市にとっても少なからず潤うのではないかと思われるので、何か取得のよい方法はないか、お尋ねをいたします。

 次に、3点目といたしまして、当地区は、市の総合計画によりますと、観光レクリエーションゾーンとなっております。第2名神完成後のマスタープランの作成、それに基づく地域の整備計画についてはどうお考えになっておられるか、お尋ねをしたいと思います。

 最後に4点目でございますが、取り組み窓口については、計画段階におきましては都市整備部が、施行命令がおりてからは建設部が担当されてきました。現在まで、道路公団との交渉については、地元では20回以上あったとお聞きはしておりますが、その都度、必要に応じて同席されているようでありますが、今後は総合的な窓口が必要になってくると思います。その際、専門的に担当する部署を整備する考えがありますか、まずお伺いをいたします。

 1問目、以上でございます。

○福井議長 辻本建設部長。

    (辻本建設部長 登壇)

○辻本建設部長 第2名神高速道路建設に伴う茨木北インターチェンジとパーキングエリアの整備についてお答えいたします。

 第2名神高速道路は、名古屋市を起点といたしまして神戸市に至る、延長約175キロメートルであり、現名神高速道路と一体となったダブルネットワークの実現に向けて整備されるものでございまして、茨木市域におきましては、千提寺にインターチェンジ及びパーキングエリアの設置が計画され、地元にも図面が示されております。

 インターチェンジ及びアクセス道路としての大岩線につきましては、既に都市計画決定がされておりますが、パーキングエリアにつきましては、都市計画決定はされておりません。パーキングエリアにつきましては、休憩施設の相互間の間隔等を勘案すると当地区に必要となるとのことでございますが、現在、位置等について地元との協議調整を図られているところでございます。公団では、今後、さらに詳細な測量設計を行い、極力、農地をつぶさないという都市計画決定時点での意見をも勘案し、取り組まれているところでございます。

 計画面積でございますが、(仮称)茨木北インターチェンジにつきましては約8万平方メートル、それから、パーキングエリアの面積につきましては、上り線で約5万平方メートル、下り線で約7万から8万平方メートル程度と聞いております。なお、本線及びアクセス道路部分、料金所等に係る部分は含んでおりません。

 次に、パーキングエリアの権益取得についてでございますが、地元、特に千提寺地区におきましては、パーキングエリアの権益取得を要望されていますが、休憩施設等は道路法上の占用物件となりまして、道路管理者にかわり得る公共的な団体でなければ占用できないことになっております。

 具体的には、地方公共団体が出資する第三セクターを設立し、占用許可を受け、施設をみずから建設し管理運営をすることになり、また、その施設での営業につきましては、原則といたしまして、競争入札により決定されることとなっております。権益としてこのほかに、休憩施設の一部を利用し、地域からの情報発信を行うアンテナプラザ事業等もあり、地域の活性化及び交流を目的とし、また、地元特産品の販売もできることとなっておりますが、いずれも第三セクターにより取り組みが必要とされておりますことから、難しい問題となっています。

 現在、国においては、特殊法人改革が示されており、個別事業についても見直され、パーキングエリアでの占用のあり方や、権益を含めた運営についても、民間活力の導入の観点から検討されており、その動向を見てまいりたいと考えております。

 次に、取り組み窓口の一本化についてでございますが、第2名神関連につきましては、現在、建設管理課が窓口となり、関連地区の地元説明や要望の対応については建設管理課と都市計画課が連携して取り組んでおります。その中で他の部署にかかわる要望等につきましては、建設管理課において調整をし、取り組むこととしております。したがいまして、独立した課、係による窓口の設置は考えておりませんので、よろしくお願いいたします。

○福井議長 段野都市整備部長。

    (段野都市整備部長 登壇)

○段野都市整備部長 3点目の、名神自動車道の建設に伴いますマスタープランの作成と地域整備についてでございます。

 第2名神(仮称)茨木北インターチェンジの千提寺地区につきましては、キリシタン遺跡など歴史文化資源に恵まれました豊かな自然が広がる地域でございますことから、ご指摘のとおり、本市総合計画並びに都市計画マスタープランにおきまして、千提寺地区を含めて観光レクリエーションゾーンと位置づけをしているところでございます。また、インターの設置やアクセス道路となります都市計画道路大岩線の整備などに伴いまして、広域的な交通ネットワークに直結するなど、今後、交通利便性の向上はもとより、さまざまな形で大きく変貌するものと考えているところでございます。このような環境変化を適切にとらまえまして、地域の資源や第2名神の建設等を踏まえた地域整備について、検討が必要であると考えております。

 いずれにいたしましても、地域の特性を生かした特色あるまちづくりを進めるには、地域の皆さんの主体的な取り組みが最も重要な要素となりますので、今後とも道路公団や大阪府などとともに、地域の皆さんと将来の地域づくりについて十分協議調整を進め、よりよい地域づくりにつなげてまいりたいと考えているところでございます。

○福井議長 2番、中内議員。

○2番 (中内議員)  一定のご答弁をいただきました。

 現在の経済情勢として、また、特殊法人でもある道路公団の改革が国では渦中にあるということでありまして、そんな中での回答ということで、非常に厳しい内容でご答弁をいただいたわけなんでございますけれども、1点目といたしましての、インターチェンジなどの整備計画、概要、規模等をお聞きしましたところ、合計で約30ヘクタール、上下線のパーキング、あるいはインターチェンジで8万平方メートルという話でありましたけれども、アクセス道とかランプウェイ、含めますと30ヘクタールほどになるようにお聞きをしておるんですけれども、いずれにいたしましても、田畑、山林、豊かな自然の環境が破壊されるということでありまして、農業を中心とされております千提寺地区の住民の皆さんの生活の対応と申しますか、形態がさま変わりするというようなことで大変なんですけれども、その中で少なくとも道路に起因する排ガスとか騒音とか、未来永劫にわたって被害をこうむるということは、少なからず間違いがないと思うんでありまして、ご当地では、公共的な事業であるがゆえに苦悩の日々が続いているといった状況であります。

 特に重要な事業でありまして、神戸、大阪、京都、ちょうど3点の中心地にあたるような形になっておりまして、先ほどもご答弁いただいたように、名神と第2名神、それぞれ相互災害道の代替路として位置づけされているというようなことがあります。そして、本市では、彩都、ダム、府立公園、こういったところも、これまたちょうど中心地になっておりまして、それだけ重要な事業で、もはや地元としてだけの話じゃなくなってまいっておりまして、他人事ではないということであります。

 たまたま当地区のインターチェンジ、あるいはパーキングエリアが適した場所になってしまったと、こういうことでございまして、負の部分が非常に大きい。こういった面を補う意味でも前向きにとらえていただいて対応していかなければ、ご当地の再生は私はないと思うし、さらに、次の世代に引き継ぐことができないのではないかと、このように思っておりますし、暮らしておられると。そういうことを思い知っていただきたいと思うんでありまして、市としてどのように認識されて、どのような考え方で対応されようとしているか、さらにお伺いをいたしたいと思います。

 2点目の、権益の取得についてでありますが、いろいろ難しい面があるようでありますが、民営化されれば、諸条件あるいは要件、かなり変わってくると思います。国の動向を見ながら対応されようとされておるようでありますけれども、手遅れにならないように対応していただきたいのでありまして、測量など条件整備を進める中で、道路公団によりますと第三セクター方式をとられるならば、パーキングエリアの権益を順位1番でお渡しできるんではないかということであります。今後は、収益等を含めた調査研究、検討を行っていただきまして、千提寺地区で組織されようと予定されている法人と茨木市等とで第三セクターを立ち上げていただきたいなと、このように思うんでありますが、パーキングの収益を原資といたしまして、当地区の地域づくりはもちろんでありますけれども、北部地域の整備などを含めた事業を展開すべきであると考えております。市としての考え方、さらにお聞きしたいなと、このように思います。

 次に、3点目でありまして、地域整備計画についてでありますが、パーキングエリアやアクセス道、ランプウェイなどの本線以外は、どういう形で完成してくるかわからないので、答えてもらえない難しい面がありましたけれども、往々にして地元の話が通じておらず、手遅れになる場合が多いということで心配しておりますが、また、沿道サービスにおきましても、乱開発が将来考えられると。

 そういった中で千提寺地区では、パーキングの収益で生活環境の整備をした上で、なおかつ観光レクリエーション地域の核となるべき建物として、パーキングエリアから直接利用できる隣接地に(仮称)観光文化センターを建設したいとの考えもあるようでございます。そこでは、特産品の販売や、文化・芸術の発表の場としてのホールをつくったり、芸術村の誘致をしたり、付近の農地では、通年にわたる農業体験の田の整備など、観光の分野と芸術・文化の分野とドッキングさせて、茨木市北部の文化的活動施設の拠点として整備していきたいと、このように夢を持っておられます。そのほかに竜王山荘等の充実、あるいは拡充、そして、自然歩道の整備によりキリシタン遺物史料館とのネットワーク化、野草公園やフラワーパーク、里山整備を行うことによる自然環境の保全など、いろいろな案があるわけでありまして、大変大きな夢がありまして、きょう、あすに解決できる問題ではありませんけれども、勉強会などに十分参画していただきまして、大いに研究、検討していただき、パーキングの収益に見合った計画など、適切な対応をとっていただきたいなと、こう思うんですが、いかがなものでしょうか、お答えをいただきたいと思います。

 そして、4点目ですが、窓口の整備であります。今のところ、そのような考えはございませんというようなご答弁でございました。改めてご質問をいたしますけれども、今後、第三セクターの立ち上げに関する研究調査などを初め、種々の要望が来るようになれば、総務・企画・財政・建設・都市整備・農林、その他、窓口が多岐にわたるわけであります。そこで、近い将来、市としての総合窓口をつくっていただきたいと考えるわけなんですが、そうすれば、地元としても取り組みやすいし、市としても連絡調整など取り組んでもらいやすいと思うんですが、その辺はどうか、再度ご答弁をお願いしたいなと、このように思います。

 以上、2問目、終わらせてもらいます。

○福井議長 辻本建設部長。

    (辻本建設部長 登壇)

○辻本建設部長 初めに、インターチェンジ等が千提寺地区となった経過及び整備事業展開等につきましてお答えいたします。

 インターチェンジにつきましては、大阪府域が28.9キロメートルございまして、高槻市域、茨木市域及び箕面市域、それぞれインターチェンジ設置につきまして都市計画決定がされておりまして、茨木市域につきましては、約80%がトンネルと橋梁になっておりますことから、地上部となる千提寺地区に総合的な判断により決定されたものでございます。

 また、パーキングエリアにつきましては、標準的な、先ほどご質問の中にもありましたが、設置間隔が25キロメートルであり、第2名神と、それに関連する路線における相互間の間隔等から千提寺地区が候補となり、現在、道路公団により計画図面を作成いたしました。地元に提示されて調整中でございます。

 市といたしましては、当地域は、自然豊かな多くの山林や農地が道路用地等となりますことから、自然環境への影響が最小限になる道路設計や造成に伴う植物の移植等、復元や修景等にも配意した取り組みを公団に要請するとともに、地元住民とも連携いたしまして、今後のまちづくりについて十分研究調整を図ってまいりたいと考えております。

 次に、権益の取得及び諸事業の展開についてでございますが、権益につきましては、先ほどもご答弁申しあげましたが、現時点では第三セクターによる取り組みが必要でございますが、営業問題とあわせて、占用業務として各施設設置に要する費用や管理費、また、道路管理に伴う業務履行等、関連する諸問題も多くございまして、現下の諸情勢では、本市がセクターに加わるのは難しい問題であります。

 なお、国においては、特殊法人改革の中で、占用のあり方や権益をも含めた運営についての検討がされており、本市といたしましても、今後の国の動向を見定めた上で検討しなければならないと考えています。

 次に、地域整備計画、特にパーキングの収益による北部の文化的活動の拠点整備等についてでございますが、観光文化交流センターの建設や竜王山荘の拡充、また、自然歩道の整備によるキリシタン遺物史料館とのネットワーク、また、フラワーパーク等々の将来構想等につきましては、地元の意向として理解できますが、長期にわたっての運営や経営等を考えた場合、課題も多くあり、非常に難しい問題であると考えています。

 なお、地元で進められる地域の特性を生かしたまちづくりの検討会や勉強会につきましては、まちづくりの観点から積極的に参加してまいりたいと考えております。

 次に、総合窓口の設置についてでございますが、先ほどもお答えいたしましたが、地元からの研究調査等を含めた要望につきましては、現時点では建設管理課が窓口となり、各部署にかかわる諸問題についての連絡調整を行ってまいりたいと考えておりますので、ご理解をお願いいたします。

○福井議長 2番、中内議員。

○2番 (中内議員)  3問目でございますけれども、要望にかえておきたいと思いますが、現在、道路公団自体の存続がいつまでかもわからない、また、さらに、民営化の方向あるいは方針で進んでおるようであります。そんな状況の中で質疑をさせていただいたというので、なかなかはっきりしたご答弁はもらえなかったのでありますが、無理もないと思います。

 しかし、インターチェンジやパーキングエリアがきて、千提寺地区は少ない面積の地域だけに、非常に負の部分があり過ぎると私は思っております。そんな中で夢はでっかく持って、再生に立ち上がる、その決意と熱意がすばらしいなということで、ひしひしと感じますが、北部地域が特色のある観光の名所として有名になれば、茨木市も全国的によく知られるんではなかろうかと、このようにも思います。そのために三セク方式による権益の取得の研究につきましては、前向きで、地元では農事組合法人とともに三セクの立ち上げから収支予測まで、相当詳しく独自で検討されているようであります。

 和歌山県では、パーキングの収益で事業がスタート、既にしております。第2名神関係では、信楽町と甲賀町でパーキング───これはエリアではございませんが───の誘致合戦を繰り広げていると。それは市たばこ税の確保とか、固定資産税に見合う納付金の確保というようなことでありまして、とにもかくにも夢が非常に大きな話でありまして不安な面がありますが、しかし、最終的には、損をしてまで三セクを立ち上げる必要は私はないと思いますが、研究、検討を重ねて、時期だけは逸しないよう、市としても、英知を集めていただいて、千提寺地区とともに真剣に取り組んでいただかなければならないと私は考えております。

 地方分権での財源確保ということについて、それは国レベルでは地方交付税とか税配分のシステムのバランスの議論とか、それはそれで非常に大切ですし、特に関心を寄せるところでありますけれども、今回の場合は、収益が見込める、その収益がどれだけ見込めるか、それが難しい問題でありまして、最初から地域整備のほうにお金を回すということになってくると、当然、破綻をしてしまいます。それは当たり前の話であります。権益の収益を何年かプールして計画的にやる案もあります。私はそれも悪い方法ではないと思いますけれども、プールができなくて赤字が予想されるなら、最初から計画がだめやと。その場合、なぜ計画段階から撤退か理由なんかは非常に興味があることであります。この時世に法定外目的税とか、あるいは普通税の賦課の研究、検討をしているよりも、よほど現実味のある話であると私は思います。

 今後、民営化になったときの対応も含めて、市をあげて考えてもらいたいと。茨木市株式会社の新たな考え方のスタートにしていただければなと、強く思い、要望しておきます。

 どうもありがとうございました。